遠隔地電源から無限大母線へ遅れ力率で送電している超高圧並行 2 回線送電線において,その片回線が開放され,生じた電力動揺が収まった後に投入された。 片回線開放直後,発電端電圧は急に上昇し,その後ある周期で振動する。投入時もやはり発電端電圧は投入に伴って急変した後,ある周期で振動する。 通常,開放後の動揺周期と投入後の動揺周期と比べると前者の方が長いが,これは以下の理由による。 超高圧架空送電系統では送電線の抵抗,静電容量成分はリアクタンス成分に比べて小さいので,送電電力 $P$ は発電機内部電圧及び無限大母線の大きさ $V_1$,$V_2$ とそれらの位相差 $\delta$ 並びに発電機から…