電気車の主回路制御方式。直流機の電機子回路にサイリスタチョッパを噛ませ、供給する電力を制御する。電機子回路で主抵抗器を使用しなくて済むため、起動時の無駄な発熱を抑えることができる。しかし、数百A〜1000A以上の電流を扱うため、サイリスタチョッパは高価になってしまう。また、チョッパを通過した電流が直流機を流れると「ブーン」という独特の騒音を発する。
国鉄は201系と203系などで採用したが、特に電車ではM車のコストが跳ね上がることから長続きせず、界磁添加励磁制御へ移行した。一方、地下鉄では廃熱が大きな問題となったため、VVVFが広まるまではよく用いられていた。