近年の水力発電所の発電機には,定格で連続運転したときに許容できる最高温度として,耐熱クラス155(F)の電気絶縁システムが採用されている。 これにより,耐熱クラス130(B)と比べて最高温度が高くできるため,巻線の電流密度を上げることができ,導体断面積を小さくできる。 また,直列巻回数を増やして出力係数を大きくすることにより鉄心寸法を小さくできる。 その結果,発電機の小形化・軽量化が可能となり,建屋の小形化と,天井クレーンの吊り上げ荷重の減少化が図れる。 また,発電効率は,負荷損の増加により全負荷時の効率は低下するが,無負荷損の減少で部分負荷時の効率は向上する。 絶縁システム 電気機器の出力は…