大量のがれきで埋め尽くされた土地の写真を手に説明する釘子明さん=岩手県陸前高田市で2014年11月28日、釘子明さん提供 写真一覧 東日本大震災の悲劇を繰り返すまいと、被災地では語り部たちが教訓の伝承に取り組んできた。1月の能登半島地震など全国で自然災害が多発し、命を守るためにも伝承の重要性は増すばかりだ。一方で、資金や後継者の不足から活動の継続に不安を抱く語り部は多く、支援を求める声が上がっている。 被災地の現状伝えたい 「このままでは、私のような個人では活動を続けられない」。岩手県陸前高田市で語り部をする釘子(くぎこ)明さん(65)は2023年の年の瀬、高台に再建した自宅のリビングでつぶや…