ポーツマスの旗(新潮文庫) 作者:吉村昭 新潮社 Amazon 「高熱隧道」「冬の鷹」に続く、吉村昭シリーズ第3弾は、「ポーツマスの旗」にしました。 主人公である小村寿太郎は、日露戦争の終戦交渉を全権大使として取りまとめた有能な外相として今もその名は知られている人かと思います。 本書は 1 日露戦争 2 終戦交渉 3 交渉後の日本 とざっくり3つの場面で構成されています。 白人の大国ロシアに極東の極小国が互角どころか勝ち戦が続いて、世界中を驚かせました。 ロシアでは、社会主義運動が活発になってきて朝廷支配に危機感が出始めていました。 一方日本は旅順を奪い、日本海海戦でも勝利を収めたものの、弾薬…