曇。 図書館から借りてきた、青木真兵・海青子『彼岸の図書館――ぼくたちの「移住」のかたち』(2019)読了。承前。なかなかいい本だった。「立派な若い人たちがちょこっと過疎地に住んでも、なかなか全体的な状況は変わらないんだよねー」って昨日は書いたけれど、ちょっと浅はかだったな。過疎地に移住してそこを救うっていうんじゃなくて(そもそも、過疎地を救うというのはほぼ無理である)、極少数者でも、新しい思想を作り、実践する、それを生きるということ。むしろそれこそが世界を変えるのだ。著者らのやっていることはそんなであるように、わたしには思える。お金によってではなく、心を豊かにするということ、それは可能である…