昨日は西村賢太の音楽的嗜好について考えてみたが、 今日は<漫画>について。 西村賢太の作品(主に随筆)に登場する漫画の中で一番重要なのは、山田花子だろうと思う。2008年1月5日の日記(松の内抜粋「野性時代」)に、次のような記述がある。 平成四年に自裁したと云う漫画家、山田花子の『自殺直前日記』(太田出版)を繰りだしたら、どうにもやりきれぬ気分になってしまった。が、一気に読了。この人の漫画を探して読もう。 2012年には、青林工芸舎による<山田花子フェア>に文章を寄せ、4月26日の日記には次のように書いている。 山田花子の著書五冊、青林工芸舎の高市真紀氏より届く。いじめやメンヘラを、自らは血を…