著者は、現役バリバリの研究者のようです。この本では、生物の進化について、メンデルやダーウィンといった進化や遺伝に関する過去の歴史から、今の進化に関する議論になっていること、そして今の進化に関しての研究についてなどがまとめられています。 生物の性質や特徴が変わることについて、メンデルの法則のようにタネの見た目のように変化・違いが確認できることで判断するものや、生物の中のゲノムの中のDNA配列の塩基が1つ変わるレベルで見るものなどなんというか進化をどう考えるかについて、研究者ごとに解釈の仕方が違っているようです。 本の中で印象的だったのは、進化というのはより優れたものに変わることではなくて、今の状…