最近、自分が推している新鋭の漫画家がいる。その漫画家は、毛塚了一郎(けづか りょういちろう)先生だ。1990年生まれの作家で、KADOKAWAの漫画誌「青騎士」よりデビューした。青騎士でレコードをテーマにした連作漫画「音盤紀行」を連載中であり、2022年5月に初単行本「音盤紀行①」を発表し、漫画・音楽好き、さらにレコード好きから注目を集めている。また、2023年1月、2月には、商業連載を始める前に書き溜めた自主制作マンガの数々を詰め込んだ「音街レコードA面」及び「音街レコードB面」を発表した。今回は、これら毛塚了一郎作品についてレビューしたい。 音盤紀行① 音街レコードA面、B面 毛塚了一郎作…