アニメ『響け!ユーフォニアム3』第十二回「さいごのソリスト」を、黄前久美子の敗北と解釈するのは簡単だ。 しかし、原作小説を読んでみて、その解釈は誤っているのではないかという考えに思い至った。 まずこれは広く知られた事実だと思うが、原作では全国大会のソリには久美子が選ばれている。 一見そちらの方が久美子にとっては勝利のように思えるし、それを間違いとまで言うつもりはないが、明白な勝利かと言われるとそれは疑わしいと感じた。 というのも、原作は単純に選ばれたのが久美子だったというだけの話ではなく、そもそも再オーディションも、再オーディション前の久美子と真由の対話も存在しない。 アニメ版で関西大会前に行…