日本に仏教が公伝して約1500年ほどになりますが、その最終目標である「悟り」についてキチンと答えられる人は殆ど居ません。そもそも悟りという現象が学術的に証明されていないオカルトなので、それはある意味、仕方が無い事とも言えます。 釈迦は「悟りとは無我を体験すること」と定義しており、それは南伝・上座部仏教では常識であり基本です。しかし、北伝・大乗仏教は宗派によって悟りの定義と行法が違うので、勉強すればするほど混乱が深まります。 とは言え、まだ悟っていない人が、悟りとは何かを知らず、理解も出来ないのは当たり前です。大切なのは「知らないものは分からない」とする素直さと、知らない事を分かろうとする知的好…