「急がば廻れ」とは、周知のように「急ぐときは、近道や危険な方法を選ばずに、むしろ回り道でも、確実で安全な道を通ったほうが、結局は早く着ける。」という意味です。だれでも、知っている諺ですが、つい近道を探してしまいがちです。少子化対策も近道論が多くみられます。たとえば外国の事例をひいて、婚外子を増やせ・子ども手当を出せ、いっそのこと移民を増やせといった論調です。これらの政策に、仮に間違いはないとしても、危険な近道です。なぜなら、それで出生率がいくから上がったとしても、既存の人々にとって、かえって生活しにくい社会に向かえば、そのことがブーメランとなって、かえって婚姻や出生数を抑えるからです。科学技術…