わがふるいのまちに願力寺(がんりきじ)っててらがあって、ほの境内に友山(ゆうざん)のふでづかってつかがある。 つかのまんなかにいしぶみ。3代まえの願力寺住職山田友山の還暦いわいにでしたちがたてたもんだっていう。友山はえがとくいで作品がいまにつたわる。また、友山の親族やしりあいにも高名な人物がおおい。友山のあに佐々木月樵(ささきげっしょう)は、上宮寺(じょうぐうじ)に養子にはいって、大谷大学の学長もつとめた。友山のいもうと房子は、宗教家で俳句もとくいな暁烏敏(あけがらすはや)にとついだ。友山から住職をついだ長男亮賢(りょうけん)は、書がとくいだった。二男田原惟信(たはらゆいしん)は、沖縄は真教寺…