読中メモ 名場面 「もう一度、言いましょうか」 と、兄は正面から切り出した。 踵を鳴らし、手袋をはめた腕で目の前を切り払うようにして、我が兄は堂々と宣言したのである。 「ロード・エルメロイⅡ世として、この事件を預からせていただく」 p,211 何者かによって殺人事件の容疑者に仕立て上げられたライネス。更に、姿を消した月霊髄液の召使トリムマウを見つけると、その手は血で染まり、目の前には死体が転がっていた。そこに他の魔術師もやってきて、ライネスは犯人同然、まさに絶体絶命の危機に。 そこに颯爽と現れた義兄・エルメロイⅡ世。魔術師として何枚も上手の相手を前に堂々と張り合うが・・・よく見ると足が震えてい…