「きみ、中学受験するんだ。それも、けっこう難しい学校目指してるでしょ」(本文より) 割と入試に出る作家の約一ヶ月後の新作。 読書感想文に一家言のある中三の少女が 夏休みに小学校の図書室に入りびたって 訪れる高学年の子たちと関わっていくよ。 感想文にまつわるさまざまなアイデアが ストーリーの中に幾層も織り込まれてる。 これほど夏休みの宿題の助けになる本は そうそうないんじゃないかと俺は思うな。 この作品の効用はそんなもんじゃなくて 世間の荒波を生き抜く知恵も得られるよ。 気持ちを文章化するメリットの話とかな。 だからタイトルから自分には関係ないと 思わないほうがいいのがこの本の特色だ。 色んな子…