焼肉店の高齢店主が腰を痛めたことをきっかけに体力・気力共に低下し、事業継続が困難になったので廃業を検討していた。 しかし、廃業するには賃借物件をスケルトンにして貸主に返す契約だったから、相当な廃業コストがかかりその負担が大きく悩んでいた。 店によくきて店主とも気心が知れている客が、「それなら自分にやらせてほしい」と店主に譲渡を希望した。しかし、その客はやる気はあるが、開業費用が全くないといった経済状態。 聞くとけっこう年収がいい会社に勤めており、コツコツとお金を貯める性格で、しっかりした経済観念を持つ40歳だが、実家の借金を立替えた為に、今はお金がない状態らしい。 店の常連さんでもあり、お互い…