この記事では必殺シリーズ第15弾の『必殺仕事人』を取り上げましょう。 前作『翔べ! 必殺うらごろし』が不調だったため、必殺シリーズの集大成として原点回帰を行なった作品です。中村主水は八王子に左遷されていましたが、勘定奉行の稲葉とも関わりのある元締鹿蔵(二代目中村鴈治郎)に呼び戻されます。主水の仲間になるのが浪人の畷左門(伊吹吾郎)で、彼は家老の息子で中村主水そっくりの男に妻の涼(小林かおり)を手籠にされそうになったために娘の美鈴(水本恵子)を連れて脱藩した過去がありました。初めは仕事人になることを渋る主水でしたが鹿蔵の話に心を動かされ、畷左門の初仕事だったこともあり、「一回だけ」の約束で仕事を…