↑ 時間を倒せ! 香港では、じめじめと小雨が降る日が続いている。湿気と15度前後の気温で、カビが繁殖しやすく、クローゼットの紺のスーツには白い粉が吹いていた。 それで、香港脚になった。日本で言う水虫である。例年は一番湿気の多い4月くらいになるのだが、今年は暖冬で一足先に香港脚の季節がやってきたのだ。 休暇中、こんな足で兄弟てっちゃんちへ行ったら、奥さんのさおちゃんにほうきで叩き出される、と思った僕は、早速アドベンティスト病院のドクター・ホーを訪ね、塗り薬と、菌を死滅させる飲み薬を処方してもらった。しかし、クスリをつけてもよくなるどころか、足全体から、股間にまで飛び火し、すんごく痒い。これはまず…