1931年栃木県宇都宮市生まれ。外交官出身の作家。 京都大学大学院修士課程修了。昭和32年外務省入省。在独大使館、ベルリン総領事館副総領事、外務省研修所教務主事等を歴任。 昭和46年「『黒い森』の宿」で第10回オール読物推理小説新人賞受賞。昭和54年、プラハの春以後の国際情勢を題材とした「プラハからの道化たち」で第25回江戸川乱歩賞受賞。
私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。 読み終えるまでの平均的な時間(4時間37分) 感想… 推理の中にスパイが入ってくるので、とても複雑に入り組んだ内容だった。 少し昔の社会情勢なので、ピンとこない部分があったのが、自分自身で残念に思った。 要人を生かすために、囮となって死んでいく人たちを見て 犬死ではなく 外国の圧力にも屈せず祖国の独立と自由のための闘いに生命を捧げた男や女がいたという事実をわれわれの子孫が後世胸を張って世界の人に告げ得るかどうか と囮となった人物が言った言葉に、当時東欧の国の国民が自由を望む力を強く感じた。 プ…