東洋経済新報社のサイトから http://info.toyokeizai.co.jp/award/kame/
わが国経済評論の先達であり、実践派エコノミストとして知られる高橋亀吉氏(元『東洋経済新報』編集長)の業績を偲んで、東洋経済新報社は高橋家の全面的協力のもとに、1984年「高橋亀吉賞」を創設しました。当初、期間10年の予定で始められた同賞は、弊社創業100周年記念の意味合いも込めて、1994年から新たに「高橋亀吉記念賞」として再発足しました。
* リスト::論壇賞
自分が最も影響を受けた経済学者について… それはスミスでもケインズでもない。 「知る人ぞ知る」としての、かなりマニアック寄りの存在だ。 昭和期に活躍した経済評論家・経済史家の高橋亀吉(1891-1977)である。 日本史上では、昭和の「金解禁論争」で言及される一方、現在でも近代日本経済史においては、高橋の『大正昭和財界変動史』は必須の史料として位置付けられると見ていいだろう。 高橋は通常、「経済学者」として言及されることはほぼない。 (英語にすれば同じだが、日本では「エコノミスト」と紹介されるのが常である) 理論経済学の系譜にはないからで、彼の経済評論は、一般に分かりやすい一方で、数理モデルや…