俳句作品を生むことの心境は心花の美しさ 児 島 庸 晃 これは実例であるが先日俳句仲間との会話のなかでのこと。長年俳句を作り続けていると、だんだん句が悪くなってきたような感じがするとの会話が話題になっていたのを、私はいま思い出していた。そのときはそれほど気にもしないで聞いていたのであるが、日数を重ねるにしたがって俳句仲間の言葉が私の俳句世界の核心のことのように、とても重みのある言葉のようになり、いろいろと脳裏にへばりつき離れない言葉になってしまった。それは何かと言えば…長年俳句を作り続けているとだんだん句が悪くなってきたような感じがする…の言葉だった。そして長年経験を積み重ねてゆけば良い俳句に…