播州高砂*1尾藤甚右衛門尉*2知行分弐千六百石事、田地□(等)不荒候様肝煎*3可申付事専一候也、 天正十五 二月八日(朱印影) 小出甚左衛門尉とのへ*4 (三、2098号) (書き下し文) 播州高砂尾藤甚右衛門尉知行分弐千六百石のこと、田地など荒れず候よう肝煎申し付くべきこと専一に候なり、 (大意) 播磨国高砂の尾藤知宣知行分2600石の土地について、田地などが荒廃しないように手配することが重要である。 Fig. 播磨国加古郡高砂周辺図 『日本歴史地名大系 兵庫県』より作成 本文書は字面のみを追うだけならそれほどむずかしくない。しかし、随分と奇妙な文書でもある。 「大日本史料」の速報版・ダイジ…