『宇宙刑事ギャバン』において、悪の宇宙犯罪組織マクーがギャバンを倒すために利用する空間の名前。その空間は時空が地球の正反対に歪んでおり、「魔空空間にひきずりこめ!!」というマクーの台詞とともにギャバンをその空間に連れ去る。マクー空間。
その際、ギャバンは宇宙サイドカー・サイバリアンに乗って戦いに挑むのであった。
毎回『マクーのドン・ホラーは地軸を操作して魔空空間という一種のブラックホールを作り出すことができるのだ。』というかなりテキトーな説明が入る。 そこではマクーの怪物達は3倍のパワーを発揮できる。
『ベム怪獣は、魔空空間では3倍にパワーアップできるのだ!』と、政宗一成のナレーションがお約束。 魔空空間では、マクー側に有利な土地に誘ったり、天変地異を起こす事が出来たり、さまざまな罠を発生させる。そしてモンスターは巨大化等の特殊能力を発揮する。
劇中表現は、岩山だらけの採石場や、土星の輪っかのような小惑星帯の上での戦い、床にスモークを炊かれた黒い空間・等で表現。…かと思うと都心のビル街で戦ったりと、トリッキーに戦いの場所が次々変化するのだ。
従来のヒーロー物ではロケーションの都合で、街中で戦ってるのに、必殺技が突然に造成地。と、言う事がままあったが、場面が背景が変わってしまうのも、異次元空間ならば、それも有りで通せるから設定された。
作品の制作上は、主人公ギャバンのスーツが全身銀色で、太陽光の下での撮影時にハレーションを起こしてしまうことから、スタジオでの撮影に違和感がないように考えられた設定だと言われている。
同じシリーズの「シャリバン」「シャイダー」でも、幻夢界、不思議時空という同様の空間が設定されている。 逆に「時空戦士スピルバン」では、ヒーロー・スピルバンの方が異空間に誘い込む形を取る。