漫画「巨人の星」に登場する送球法。
星一徹が戦争で壊した肩の負担を補うために編み出された送球法。
一徹はランナーの手前をかすめ、ファーストミットに収まるというコントロールのよさを見せている。
川上哲治からは「これはピッチャーならビーンボールに等しい」と諭され、巨人軍を退団するきっかけを
作った送球法だが、10年以上のときを経て、息子に受け継がれた。
ズックのスパイクを履いて入団テストに臨んだ飛雄馬だったが、速見の陰険な罠に負けじと魔送球を投げた
ことで川上哲治は最初は不合格にしようとしたが、一度だけの過ちならということで合格にした。
魔送球の原理を応用したのが大リーグボール2号。
蹴り上げた際に土をまとったボールを魔送球の回転にすることで、ベース手前で砂埃がボールを保護色の
ように覆い隠し、ミットに収まるというもの。
この原理は、花形が村山実監督に年始のご挨拶に伺ったときに、実演して見せた。