ライト兄弟の飛行より100年以上前。日本で空を飛んだ男が岡山にいました。 記録に残る空を飛んだ最初の日本人ではないかと思われます。 「世界で初めて空を飛んだ男」という記述もあります。 彼の名は、鳥人幸吉。 浮田幸吉、表具師幸吉、櫻屋幸吉、備前屋幸吉、備考斎とも呼ばれます。 幸吉は、江戸時代中期の1763年に、岡山県玉野市八浜に生まれます。 表具師として働く傍ら、鳥の空を飛ぶ仕組を研究し、「鳥の羽と胴の重さを計測しその割合を導き出し、それに相当する翼を人間の体につければ空を飛べるはずだ」と考え、そのメカニズムを熱心に考えます。 幸吉は、本物の鳥を生け捕りにしては翼と胴体との比率を測ったりして、鳥…