権田保之助は、1939年(昭和14年)10月に発行された日本映画 第4巻第10号「映画法記念10月特別号」にて「映画劇出生陣痛期」を寄稿しています。 日本映画「映画法記念10月特別号」 その中で現代映画人にとってバイブルともいえる「活動写真劇の創作と撮影法」とその著者 帰山教正(かえりやまのりまさ)氏が何度も登場しているのが興味深い。というよりも、これは映画劇誕生にまつわる帰山教正氏のエピソードそのものです(驚き)。 以下、「映画劇出生陣痛期」の抜粋。 -----・日本映画史における映画劇の誕生のための陣痛は随分長く続いたものだ。この陣痛期は大正4,5年頃に始まって9年までも続いたものであって…