つくし、よもぎ、ぜんまい、わらび。 狩猟採集民族だった(かもしれない)のDNAがそうさせるのか、季節になるとよく採って遊んでいた。今ならわかる、下ごしらえの面倒くささに、親には決して喜ばれはしないのだけれども、採りだすと夢中になってしまうのは、これまた仕方なく。つくしとよもぎは、川の傍か、犬の散歩コースには当たらないような場所から採っていかないと捨てられてしまう。わらびとぜんまいは、そも人がそれほどこない山の入り口あたりで採るので、一緒に行った子と、はぐれないように話しながら。たぶん小学生の頃にはそのへんはなんとなく身についていた。それでなくても、クマもイノシシも日常的に居る環境だったのだけれ…