鹿島神宮の由緒には、 神代の昔、天照大神の命を受けた武甕槌(たけみかづち)大神は香取の経津主(ふつぬし)大神と共に出雲国へ向かわれ、国譲りを成就し皇孫の国たるべき日本の建国に挺身された。とりわけ東国における神功は大きく、関東開拓の礎は遠く大神に遡る。 初代・神武天皇は、その御東征なかばにおいて思わぬ窮地に陥れられたが、大神の「ふつ霊の剣」の神威により救われた。 皇紀元年、紀元前660年の頃といわれる。 以降、皇室を始め藤原氏等の崇敬も篤く、中世・近世には源頼朝、徳川将軍等の祈願や寄進が寄せられた。 そして江戸時代には利根川から江戸を結ぶ水運が開かれると東国三社まいり(鹿島・香取・息栖)が流行、…