昨年の秋。黄金の銀杏山でマイメン西郷さんと落ち合った。極楽浄土と思うほど息を呑む光景を目の当たりにした。私は思わず「きっとこの風景は死ぬ前にも思い出すよ」と表現した。この一瞬が永遠に感じられる時の魔法。まるで金貨のような落ち葉を踏み踏み下山して、武骨な港町をマイメンと夕暮れまで、キャッキャウフフと大の大人が子供みたいな笑顔を振りまきながら散策した。お腹が空いて某有名トンカツ店に不時着するも、開店まで数時間待ち。 西郷さんはおもむろにポケットからELIXIRさんのGSCを差し出してきた。 「ケンさん、ELIXIRさんがケンさんと一緒に吸ってくれって届けてくれました」 「え?マジ!!!なになに?」…