翻訳家。(1951-1993) ウィリアム・ギブスン作『ニューロマンサー』の、ルビを多用した特徴的な翻訳でSFファンに鮮烈な印象を与えた。「電脳空間」は彼の造語。
主な翻訳に、ルーディ・ラッカー、ジャック・ウォマック、ロジャー・ゼラズニイ、K・W・ジーター、R・A・マカヴォイ、ダグラス・クープランド、マーク・ジェイコブスン、ヴァーナー・ヴィンジなど。
ヘンリー・ジェイムズ Roderick Hudson, Originally published between January and December 1875 Washington Square(1880) 1901年に長編『使者たち』 鳩の翼 The Wings of the Dove 1902 The Ambassadors(1903)The Golden Bowl(1904) 『黄金の盃』 J・D・サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』(1951年)〇Nine Stories, 1953 Franny and Zooey, 1961 〇Raise High the Roof Beam…
ここ3年で一番本を読めた年かも。 記事数と読んだ本の冊数は別だが、参考に記事数を比較すると、 2022年は88記事(+この記事で89) 2021年は33記事、2020年は70記事、2019年は126記事だった。 2020年からこっち、本読んだりブログ書いたりが以前より減っているのだけど、回復してきた感じ。 なお、2019年の126は例年と比較しても多い方で、平均すると1年で100本弱の記事を書いている。 2021年が極端に少ないのは、『物語の外の虚構へ』を制作していたから、という事情もある。 今年は、特に後半のスパートもあって小説をたくさん読んだ気がする。 逆に自然科学系の本が減った。小説以外…
日頃のご愛顧ありがとうございます。 こんにちは。2021年12月に始めた当ブログも早いもので一周年となりまして、記事数も100本に達しました。いつも読んでいただき誠にありがとうございます。 というわけで、50本達成の際にもやった記事別アクセスランキングを発表したいと思います。ぜひお付き合いくださいませ。 前回の記事はこちら。 pikabia.hatenablog.com それでは第10位から順にいってみましょう。 第10位 pikabia.hatenablog.com 企画・脚本を庵野秀明、監督を樋口真嗣がつとめた映画『シン・ウルトラマン』の記事が第10位にランクイン。幼少期に見たウルトラマン…
先日、「ひとに映画や小説をおすすめするときは、まず『①一般向けに良かった点』、次に『②自分に刺さった点』を言うといいのでは?」という話を聞き、なるほど!?となった。 2022年10月下旬に書きかけだった記事を加筆修正して投稿 ピジェベント Advent Calendar 2022 - Adventar 13日目
※当記事は文字数が9万字以上ある記事になります。 そのため、時間がある時に閲覧すること、また字数の関係上スマートフォンでの閲覧よりもパソコンやタブレット端末での閲覧を併せて強く推奨します。 ・はじめに これまで久石譲、菅野よう子といったメジャーであり、知名度が抜群に売れており尚且つ、多大なフォロワーがいるという言わば偉大な大家について書いてきており、大衆が愛すべき作曲家がメインだったわけですが、今回はすこし捻った特集を組みました。 マイナー界の超メジャーアーティスト代表、平沢進についてです。音楽版:諸星大二郎とでも形容すべきか。同業者からは絶大な支持があるものの、より広域的な範囲では知られてい…
読書イベント お遊びのようなものですが、 読書をしていて気分がだれる日のために、 小さな目標をこっそりと作ってみました。 死ぬまでに読めるといいなぁ・・・。 商業分野のSF関係者が 商業作家が発表した商業作品の中から受賞作を選んだ 日本SF大賞・特別賞を読もう。 【日本SF大賞・特別賞】 受賞作品 第1回1980 堀晃 『太陽風交点』 第2回1981年 井上ひさし 『吉里吉里人』 第3回1982年 山田正紀 『最後の敵』 第4回1983年 大友克洋 『童夢』 第5回1984年 川又千秋 『幻詩狩り』 第6回1985年 小松左京 『首都消失』 第7回1986年 かんべむさし『笑い宇宙の旅芸人』 …
今週のお題「SFといえば」 『ヒューゴー賞受賞作品』 ヒューゴー賞は、1953年に創設され、前年に発表されたSFやファンタジー作品及び人物に贈られる賞です。その名は、世界最初のSF雑誌「アメージング・ストーリーズ」の発行などで知られるSF草創期の多大なる功労者、ヒューゴー・ガーンズバック(1884年~1967年)にちなんでいます。 長編小説、短編小説、映像などさまざまな部門があり、ファンタジー作品も対象としていることから、2000年には『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』が最終候補、2001年には『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』が長編小説部門で受賞しています。 半世紀以上続く世界SF大会…
以前から「?」、クエスチョンマーク(疑問符)が気になっています。英文字の記号なので、近代以降に日本人も使うようになったのでしょう。調べたら、尾崎紅葉の『金色夜叉』(1897年)と夏目漱石の『吾輩は猫である』(1905年)ではすでに使われています。いっぽう森鴎外の『舞姫』(1890年)には使われていませんでした(※「青空文庫」で全文表示して「?」を検索しました)。まあ「舞姫」は漢文の書き下し文みたいな文体なので、クエスチョンマークはいかにも似合いませんね。 それで今とくに目について首をひねっているのが、疑問文ではないのに「?」が使われている用法です。SNSや各種掲示板などのコメントでたくさん見か…
いつ買ったのか覚えていないが、装丁が奥村靫正氏の昭和63年の6刷である。 サイバーパンクという言葉も、昭和だったのかと思うと、感慨深いものがある。 今さらあらすじを説明したところで何も意味はないし、登場するガジェットやらギミックを解説したってつまらない。 というか、そもそもどんな物語だったのか全く覚えていなかった。 物語の舞台は千葉だけと勘違いしていて、アトランタ、宇宙ステーションと移動していくのも新鮮だった。 もともと1984年(オーウェルの年)に出版された物語なのに、古びた感じがしないのは、まだ現実が追い付いていない証拠だろう。 ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF) 作者:ウィリアム ギ…