1999年12月、関西電力の高浜原発の警備を担当していたダイニチは、獰猛だが命令に忠実な特殊犬を“警備犬”として使って高浜原発の警備を行なっていた。そのダイニチの担当者二人に対して、関西電力の高浜原発の統括責任者Kが、原発事業を巡って対立していた高浜町の今井理一町長(当時)を襲撃せよと二人に迫った。「町長を犬で殺れ! 絶対に誰がやったかわからん方法というのは犬のことや。原発の警備につこうとる殺傷能力ピカイチの犬や。やってしもうた犬を捕獲しても、犬は誰の命令か言えへん。犬が突然凶暴になってしもうたと言えばなんの証拠もあらへん。凶器は犬や。」ダイニチの担当者の一人はそのように支持されたと証言してい…