人は極めて理性的な生き物です。 しかし、時として感情に流されることもあります。 いや、むしろ場合によっては、感情に支配され ることもあるかもしれません。 夏目漱石は『草枕』の一節で、 『とかく人の世は生きずらい』 と表現していますが、確かに腹の虫が 収まらないことだってあります。 鎌倉時代の仏法僧は、 『男は名誉のため命を捨て、女性は男 のために命を捨てる』 なんてことを言っております。 もちろん、時代背景というものがあり、 名誉のために命を捨てる男性も、男性の ために命を捨てる女性も、今という時代 にあってはなかなか無さそうです。 しかし、この言葉の意味するところは、 ちょっと違うのです。 …