1960年代から先進国の経済の著しい伸びに対応し石油も激増し1970年初めは石油の供給に緊迫感が漂い始めました。 1973年初め、アメリカ国務省の石油専門家の一人で外務担当官ジェームズ・エイキンズはエネルギー問題報告書で「遅くとも1975年までに売り手市場になり、主な産油国が供給削減することで石油危機を生み出すことは可能となるだろう」と予測しました。 しかし、ニクソン大統領の国務顧問ジョン・エーリックマンは疑問を呈し、他のほとんどの人も注目しませんでした。そこでエイキンズは1973年4月フォーリン・アフェアーズ誌に論文「石油危機-今度こそ狼が出た」を発表し、世界のエンルギー危機到来を警告しまし…