元禄8年8月11日。文左衛門は熱があり、気分がすぐれず。(中略)昼過ぎから悪寒がし、夕飯も食べず。居間に申半(午後4時)前まで臥せり、その後帰る。忠兵の印判と鍵を家の中で昨日なくしてしまい、方々探し回り、箪笥の金物まで打ち外したがどうにもならず。結局は見つからなかった。