宝永2年2月28日。少し前、秋本源左衛門が兄米倉七郎兵衛から金を借りてほしいと平岩瀬兵衛に頼み、兄のところへ行かせた。瀬兵衛が雑談していると源左衛門が急にやって来て刀を抜いては入ってきた。瀬兵衛がこれを組み留めた。酔っぱらってのことであった。このため七郎兵衛は小頭に報告し縁を切った。