宝永5年6月1日。暑い。日が暮れてしばらくの間雨が降って止む。宝永5年6月2日。夜はとても暑くて文左衛門は寝ることができなかった。深夜、雷が少し聞こえる。宝永5年6月3日。卯(午前5時)過ぎ、雨が一降りして、雷がまた轟く。卯半(午前6時)、雨が止む。その後、晴れる。未(午後1時)過ぎ、巽(南東)の風が吹く。雷が数度鳴る。やがて空一面に黒い雲が現れ、雷が鳴る。申(午後3時)頃、巽(南東)の強い風が砂を舞い上げる。やがてよこなぐりの雨が降り、雷が鳴る。半時(1時間)ばかりして雨が止む。夕暮れにまた雨が降る。時々雷がまた聞こえる。宝永5年6月4日。晴。宝永5年6月7日。晴天。時々、雲が乾(北西)へ流…