宝永6年6月3日。今朝、林治兵衛・大津尉右衛門・古田勝蔵がやって来て、文左衛門の娘を水野権平の子久治郎の妻にと言ってくる。文左衛門夫婦とその両親は大いに喜んだ。親類に話をしてから返事をすると挨拶をした。2人には朝飯を出した。夕暮れ前、尉右衛門に源右衛門のところで会うと、親類はいずれも了承だと言った。すぐに尉右衛門から治兵衛へ知らせた。この後、こちらから遣わした親類書の留(書き留めたもの)。伯父 浪人、北方村に居住、篠岡平兵衛。同 渡辺源右衛門。同 源右衛門弟、浪人、広瀬半右衛門。従弟 源右衛門子、渡辺権内。同 飛騨守同心、芝山弥左衛門。同 弥左衛門弟、同文助。相聟 吉田勝蔵。久治郎から来た親類…