正徳5年8月3日。朝食後、文左衛門は寺を詣でる。文左衛門と僕で昨日直した石塔のところの土を固め、掃除などをする。夜、巾下奥田仙右衛門のところへ盗みが1人入り、女部屋の長持ちを引きずり出す。以前近所で同じようなことがあったのですぐに人が集まり、少しは取り返したと。長持ちは裏の畠に捨ててあり、盗人は逃げ去る。その他にも近頃巾下であちこちに盗みが入ると云々。仙右衛門は在宅と。昨夜、城内に盗みが入ったことについてはその全てをわかりやすいようにひとところに集めて記す。申刻(午後3時)、摂津守様(松平義行)が60歳で亡くなる。先月30日申(午後3時)頃から病を発し、楠道二が薬を処方する。8月1日の晩方から…