初めに、『精神現象学』で知られるヘーゲルの唱えた「アウフヘーヴェン(=止揚)」とは、始めにカルチュア(=既成の文化&枠組み&価値観)があって、そこからカウンターカルチュアが生じて、その両者をぶつけて合体・融合させることで新しい文化&枠組み&価値観を生じさせるということでした。 ※また、「正(=前からの存在)」+「反(=後からの存在)」=「合(=新しい存在)」という図式のことでもある。 ここで、アウフヘーヴェンには3つの種類があります。それをここから説明します。 一つ目について、正と反は存在的・概念的に対立しますが、正と反が相互に矛盾しないように上手い具合に両者を擦り合わせた上で、両者のメリット…