ニューヨークに行きたい。これは千葉敦子さんの影響だ。フリーのジャーナリストだった千葉敦子さんは、乳がんを抱えてニューヨークへ移住した。人生が残り少ないと悟り、静かに療養する生活を選ぶのではなく、人生の新たなページを開き残りの一滴まで味わおうと決意したのだ。彼女のアグレッシブな生き方が好きだ。温かい性格も慕わしい。彼女が晩年を暮らしたニューヨークは、私にとって憧れの地なんである。 U-NEXTでこのドキュメンタリーを見たのも、「94歳のニューヨーカー」という傍題に魅かれたせいだ。 IRIS APFEL は、服飾収集家であり、美術館の展示、ショーウィンドウやさまざまな個人の住宅などの空間をプロデュ…