今日イオンで、品のいい老夫婦の姿を見かけた。「共白髪」という言葉を思い浮かべる。いつも書いていることだけれど、20代・30代の頃私はとことん人生に絶望していたので「自分は40歳で死ねばいいんだ」と思い込んでしまっていた。太く短くパーッと派手に生きたいと思って酒に溺れて、いつ死んでもいい(生まれてきたことが間違いなのだから)と居直って……今はそんなことも考えなくなった。生きられるなら長生きして、焦らず人間的な完成に達したいと夢見るようにもなって……人から「あなたはデータによれば56歳くらいで完全に円熟した人間になる」と言われたことを思い出す。つまりまだまだ「人生これから」、右肩上がりに少しずつ成…