ボヘミアン・ラプソディ最終話王ボジェクⅢ世にして皇帝ボジェクⅠ世 西暦1050年5月、28歳のボジェクが父王から全てを継承してボヘミア国王ボジェク3世を名乗り、ソルビア王国及びポーランド王国を兼ねた中央欧州を支配する強大な王となった。混乱した父王の即位後とは異なり、豊かな財源と強大な軍隊、平和な王国という安定した治世が始まる。だが、王自身はそうではなかった。控えめで穏やか、欲張りも威張りもしない性格のボジェクⅢ世にとって、三つの王冠はあまりにも重すぎた。王として威厳のある存在で自分をいさせるために己に文字通り体に鞭を打ち、苦行を課すことで精神を安定させるという有様であった。そんな彼を救ったのは…