昨年末、中国の習政権がオンラインゲーム規制案を公表するや、テンセントなど関連企業の株価が急落した。約11兆円の時価総額(*1)が吹き飛んだとする報道もあった。たかがゲームなのだが、スマートフォンとインターネットが当たり前の中国では、非常に重要なコンテンツだし市場である。 日本のオンラインゲーム市場は約1.5兆円だそうだが、中国のそれは5兆円を上回る。やはりデジタル産業叩きで規制強化されていた2022年には、前年比10%減でこの規模。2023年には回復基調で6兆円の声もかかっていたが、年末に水を差された形だ。なぜ当局が規制に乗り出したかというと、 ・若者が依存症になっている ・過度なギャンブル性…