1600年代後半・ガーネットペンダント 私のコレクションに共通する特色ですが、中でも歴史的・技術的に見て興味を惹かれる作品です。デザイン、宝石のカットは明確に1600年代のものです。以前にも紹介したルイ14世やマゼランの時代です。(参照) 宝石のカットはコレクション(5)より少し古いか、未熟なcutterの仕事です。 それにもましてブローチの裏面は、当時のスペイン、ポルトガルの作品とは大きく違っています。スペイン、ポルトガルの作品は、厚みのある金属の板を糸鋸で切り抜き、表から宝石を板に彫留めます。金属に宝石の穴を掘り、埋め込み、最後に裏表に飾彫りやエナメルを施します。 この作品は石枠、組み立て…