こんにちは よひらです。 辻原登著「東京大学で世界文学を学ぶ」を読んだ感想をつらつら来てみたいと思います。図書館で借りた本で、返却したあとにこの感想を書いています。 ⚫️感想(大きな物語 (宗教的な物語)の終焉が近代小説を生んだ、ということ)近代文学は、ルネサンス、宗教改革、産業革命等の時代の変化の中で、キリスト教の聖書という『大きな物語』が崩壊し、個々人が自由に考え、行動することが可能になり、『個々人の物語』を受容する読者層が生まれた時代に成立しました。著者は、近代文学の代表例として、セルバンテスの『ドン・キホーテ』、フローベールの『ボヴァリー夫人』、ドストエフスキーの『白痴』を例にその面白…