大学院の課題でカプラン(Sadock et al., 2016)をベースにまとめたものです。せっかくなのでこちらにも。 いわゆるASDと混同されがちな診断、という印象です。 ASDと思っていた子が実はSPCDだった、なんてことは結構ある気がします。0.概要 言語障害の一つ。かつては「広汎性発達障害」と分類されていたが、DSM-5で社会的(語用論的)コミュニケーション症と新たに追加された。コミュニケーションの社会的使用における持続的な障害で、自閉スペクトラム症(ASD)とは異なり特定の物事に対する興味の偏りや反復的行動は伴わない。 この障害は、言語使用の社会における決まり事や身振り、社会的文脈を…