「空気」を読む 「KY」という言葉が流行した。この言葉の意味は、「空気が読めない」である。僕たちゆとり世代は「空気を読む」という行動を当たり前のようにしている。いや、今や誰にも「空気を読む」という行動は標準装備されている。 さて、僕たちは、なぜ「空気」を読もうとするのだろうか? それには、社会の変化が大きく影響している。 現代は「相対主義」の時代。つまり、世界には絶対に正しいことなんてなく、人それぞれの見方があるだけだという考えが、広く行き渡っている時代である。決まった答えが見つけにくい時代とも言い換えることができる。よって、いろんなことへの「答え」がより細分化され、一つに定まりにくくなってい…