フラットウッズ・モンスターの日本での通称。
そのまがまがしい姿によって、1970年代に日本の少年たちの心に強いトラウマを残した宇宙人(!?)。
以下のような「伝説」が語り継がれている。
1952年9月12日夕刻。ウエストバージニア州フラットウッズで、エドワード・メイ(13歳)ほか5人の少年は丘の上に赤く輝く飛行体が落下するのを目撃した。すぐにメイの母親と、近くにいた州兵隊員ジーン・レモンとを呼び、計七人で丘に登ってみると、鼻をつんと刺激するもやの中に、ひしゃげた球形をした直径8メートル、高さ2メートルの物体が、強い赤い光を、明るく暗く、脈動するように放っていた。すると突然近くの茂みから透明のヘルメットを被り、緑の体に赤い顔、オレンジ色の目をした身の丈3メートルほどの怪人が出現し、強烈な悪臭を放ちつつ、宙に浮かぶように動き出した。保安官事務所にかけこんだ7人のしらせに、30分後ボストン市の新聞記者も駆けつけてきたが、手に武器を持った人々が改めて現地に赴くと、すでにそこには物体も怪人も、姿の跡形もなく、ただ先ほどの刺激臭ともやの他には、怪人の立っていたところにまるでスキーで滑ったような足跡が残されていただけだったという・・・。
(南山宏「UFOびっくり大事典」、フレーベル館、1976年)
図版はイラストレーターによる当時の「再現画像」である。しかし、最近の報道によれば、実際にはこのような姿ではなかったともいう。くわしくは「フラットウッズ・モンスター」を参照。
ほぼ大陸を横断した位置にある「ボストン市の」新聞記者が30分で来られたのが謎だと言う人もいるが、東京新聞の記者が東京以外の所にいることもあるので、別に奇妙ではない。
ただし、身長3メートルの搭乗者が高さ2メートルの物体に乗って来訪したという不自然さは、海外でも指摘されており、永遠の疑問である。