今回は、日本の国民生活を脅かす大きな病気として、2013年に「五大疾病」に加わった「精神疾患」についてお話ししたいと思います。 精神疾患とは、気分や思考、行動などに異常が生じる病気の総称です。うつ病や統合失調症などが代表的な例です。 精神疾患は、誰でもかかる可能性がある病気で、日本では約1,000万人が患っていると推計されています。また、自殺の主要な原因となっており、2022年には32,427人が自ら命を絶ってしまいました。 精神疾患は、本人や家族だけでなく、社会全体にも大きな影響を与えています。労働力の喪失や介護の負担などにより、経済的・社会的な損失が拡大しています。 では、なぜ精神疾患が五…