肺胞の中の酸素分圧(肺胞気酸素分圧:PAO2)の正常値は100mmHgです。一方で肺静脈を流れる動脈血の酸素分圧(動脈血酸素分圧:PaO2)の正常値は90~95mmHgです。 PaO2の正常値はなぜ90~95mmHgなの?という記事で、PaO2の正常値が90~95mmHgになる理由を解説しました。 そこで、肺胞の中にある酸素がそのまま血管に吸収されず、PaO2が100mmHgとなるのは「A-aDO2」という謎の存在があるからだとお話ししました。 A-aDO2のことについては話さなかったので、この記事でA-aDO2について解説していきます。 1.A-aDO2って何? 2.A-aDO2の正常値 3…